2024年1月15日
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昔のパパ活と今のパパ活どう違うの? インタビュー

「パパ活」という言葉はかなり昔からありますが、ここ数年でその定義や市場は著しく変化しています。昔のパパ活と今のパパ活における違いとは何なのでしょうか。ライターのカワノアユミさんに話を伺いました。

■進化するパパ活市場! 今と昔ではこんなにも違う!

カワノアユミさん

ーまず、はじめにパパ活という言葉ができたのはいつ頃なのでしょうか。

カワノアユミさん(以下:カワノ)
「パパ活という言葉が誕生したのは2014年頃。当時から港区女子の間で流行っていたギャラ飲みやラウンジ嬢から派生してできた言葉です。

「ギャラ飲み」はご存知の通り、港区などで活動する会社経営者などが、女性にお小遣い(ギャラ)を渡して一緒に飲むことを指します。一方で、「ラウンジ」は2010年頃から広まり、別名「キャンバスクラブ」とも呼ばれ、素人の女性が接客する店のことです。

ラウンジに在籍しているのは主に女子大生で、いわば登録制のキャバクラのような業態です。キャバクラと違う点は、気に入ったら店と女の子に連れ出し料金を払って女性キャストをお持ち帰りできることです。ただし、中には風営法の許可を得ていないラウンジもあり、摘発された店もありました。

その「ギャラ飲み」と「ラウンジ」と、2000年代初頭にはすでに存在していた「交際クラブ」とが結びつき、若い女性が経済的余裕のある男性とデートをしてお手当(お小遣い)をもらう行為が、「パパ活」として知られるようになりました。

ーパパ活という言葉が広まって10年経ちますが、当時のパパ活と今のパパ活では何が違うのでしょうか。

カワノ:10年前のパパ活は港区女子や交際クラブに登録している女性が中心で、タレント志望の若手やグラビアアイドル、キャビンアテンダント、OLなど、ハイレベルな女性が多かったんです。

しかし、最近ではパパ活をする女性が増えたことから、パパの好みに合わせて一般の女子大生から40代の主婦まで、体型や容姿に関してもぽっちゃりだったり普通とされる女性まで交際クラブでも幅広く在籍しています。

そのため、最近は港区女子よりもより素人らしい女性のほうがパパからのウケがいいとされています。

また、パパとなる男性の層も広くなっており、10年前は50代以上の会社経営者、会社役員、医者、弁護士などが主流でしたが、最近では30代後半からの一般的なサラリーマンまで様々です。個人的な印象として、会社経営者などは主に交際クラブを利用し、一般のサラリーマン層は主にパパ活アプリを活用している傾向があるように感じます。

ーパパ活の相場も大きく変わったと聞きますが、実際はどうなのでしょうか。

カワノ:新型コロナウイルスの影響により職を失った女性たちが大量参入したことで、大きく相場は下がりました。10年前に比べ、お茶(顔合わせ)の場合、1〜2万円だったものが現在では5千円から1万円程度となり、食事は3万円だったが1〜2万円程度に。

また、10年前にはオトナは5〜10万円が相場だったのですが、今では3万円から5万円ほどに下落しました。もちろん、交際クラブで出会うかパパ活アプリで出会うかでも変わりますが、パパ活市場の相場が全体的に停滞している印象があります。

■ギャラ飲み、頂き女子りりちゃんの事件でパパ活女子が戦々恐々⁉

ーつい先日、頂き女子りりちゃんの事件があり、詐欺で騙した金と知りながらホストクラブで大金を使わせていたとして、りりちゃんの指名ホストと店のオーナーが逮捕されたことがありました。これが今、パパ活業界を騒がせていると聞きますが。

カワノ:
そもそも、ホストクラブがなぜここまで問題視されるようになったかというと、高額な売り掛けを女性に背負わせて立ちんぼや風俗店などで無理やり、働かさせていることなんですよね。

一昔前のホストクラブでは、月の売上が200万円あればナンバー1になれると言われていましたが、今では「1億円プレイヤー」と呼ばれるホストが100人以上存在しているんです。ホストクラブの売上が急増した背景には、やはりパパ活が大きな影響を与えているんですよね。

りりちゃんのケースは詐欺であり、パパ活とは異なりますが、パパ活においてもお金を騙し取ろうとするトラブルは少なくありません。このような問題が増加していることから、今後はパパ活に対してますます厳しい調査が入る可能性があるのでは?と考えられています。

また、2022年にはギャラ飲みで約4,000万円を稼いだ女性に対し、東京国税局が約1,100万円の追徴課税を行ったケースもあります。

パパ活やギャラ飲みをする男性のほとんどは高所得者であるため、税務調査が入りやすい傾向にあります。そのため、男性が使途不明な現金の引き出しや振り込みを行うと、その取引相手である女性にも調査が及ぶ可能性があるのです。

最近では、このようなリスクを避けるために、パパ活女子に領収書を書かせるパパも増えていると聞きますね。

■まとめ
パパ活をする女性も、お客さんとなる男性も多様化していることがわかりました。

しかし、不況の影響やパパ活女子の供給過多により、パパ活の相場が下がってしまったり、稼げているのはごく一部の人のよう。

また、稼げている人の中には脱税により高額の追徴課税を受けるケースも出てきています。

パパ活やギャラ飲みの世界でうまく立ち回るには知恵も必要です。

現在活躍されているPJさんは、トラブルに巻き込まれないような対処法を考える必要があると思いました。

Writer: 
Twitterのフォロワー数88000人超え。 IT企業でOLとして働きながらも、恋愛メディアでマインドセットな指南記事を執筆する人妻

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