恋愛ワクチン 第六十四話 週末デート

ジョーさんとのしりとりコラム、「中出し」の「し」。
週末デートの話を書こう。
マックさんには、週末婚の相手がいる。
だから、土日は女の子たちとデートはしないのだが、年に一回ハロウィンの時期に、東京に行く用事がある。
業界の仲間が、バーレスク東京を借り切ってパーティをするので、出席するためだ。
今年はコロナのため、パーティは中止。
しかし仕事の打ち合わせがあるので、上京はしてほしいとのこと。
なので、質問箱の女性回答者で、マックさんがオファーして交際中の恵さんを連れて行くことにした。
こういう普通の一泊二日デートって、意外とマックさんはしたことがない。
平日の混浴温泉一泊二日なら、月に数回は行ってるんだけど。
東京駅で、同じく質問箱男性回答者でコラムライターでもあるフラグメーカーさんと待ち合わせ。
初顔合わせになる。
フラグメーカーさんを驚かせようと、恵さんにはコスプレ衣装を着せた。
その上からコートを羽織って新幹線。
マックさんが相手なのだから、ノーパンはデフォである。
黒い網タイツの上は、つるつるのあそこ。

マックさん「あれ?ブラはしてるの?」
恵さん「この衣装、生地が薄いから、ブラして無いと乳首の形が丸わかりなんですよー」
マックさん「乳首の形わかったって、公然わいせつにはならないよ。取っちゃえ取っちゃえ」

新幹線のグリーン車の乗客はまばらだ。
マックさんは恵さんの衣装の上から背中のホックを器用に外した。
恵さん、口では嫌がりながらも、動きは協力的で、袖口からするするっと上手にブラを取り出す。
新幹線の座席の腕置きが邪魔だなあ。
タクシーの中でのように、恵さんの両足を膝の上に乗せて抱きかかえられない。
少しもどかしいけど、衣装から手を入れて、裸の乳首やあそこを撫でたり触ったりする。
当然、恵さんの息は乱れてくる。
さすがに挿入は無理だな。
見つかったらアウトだし。
さて、ここで公然わいせつ罪の勉強をしておこう。
刑法第174条に規定されている。
「公然とわいせつな行為をした者は、6ヶ月以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する」
「公然」とは不特定または多数人が認識しうる状態を指す。
保護法益は「善良な風俗」という社会的法益である。
だから、恵さんにいちゃいちゃしていたマックさんが、このあと新幹線の座席でスカートをまくり上げたり、乗降口付近に移動して、立ったまま自分でスカートをたくし上げさせて、ノーパンのあそこを露出した動画を撮影したとすれば、公然わいせつ罪である。
その画像をこのコラムに添付してUPすれば、自白したことになる。
さらにそのあと、座席でこっそりフェラさせて、その様子をも動画に撮影したとしよう。
マックさんは露出系変態なので、ついつい写真をUPしてしまいたくなるが、恵さん本人の許可を得ていても、「善良な風俗」と言う公益に勝てない。
気をつけよう。
しかしこうして、あくまで仮定の話として書いている分には、問題無い。
そんな(どんな?)ことで、東京駅について、フラグメーカーさんと合流してホテルに移動。
エグゼクティブフロアなので、クラブラウンジでチェックイン。
宿泊は2人だけど、部屋で友人と歓談するので、3人部屋に入っていいか一応確認する。
ホテルによってルールが違うが、いわゆる高級シティホテルは大抵OKだ。
以前別のホテルでスイートルームを借りてパーティーをした際に、宿泊は2人なのだが、タオルを8人分用意してもらったこともある。
とにかく、恥ずかしがってこそこそ隠れてするのではなく、ホテル側にはっきりと伝えたほうがいい。
フラグメーカーさんと恵さんは、質問箱でのやりとりが今一つ噛み合わなかったので、相性を心配していたが、会ってみたらけっこう話も合うようだ。
二人とも大きな会社勤めで、面白かったのは、お互い同じ会社の知ってる人ではないかと、ひそかに心配していたところ。
とくに恵さんは、以前不倫していた上司が、実はフラグメーカーさんの正体であったらどうしよう、と怖れていた。
マックさんにとって会社勤めははるかかなたの記憶だし、そうかあ、そういう心配もあるんだなあ。
それにしてもこの二人、おそらくそれぞれの会社においては、デキる社員だと思う。
恵さんはもちろん、フラグメーカーさんも、プライベートで普通に恋愛をしようと思えばいくらでも寄ってくる女性はいるだろう。そういう風貌であり、コミュニケーションスキルがある。
しかし、そこを敢えて交際クラブと言うのが、デキる社員ならではだと思う。職場でのリスク回避である。40才前なのに大したものだ。
さて、普通の話ばかりしていてもつまらない。
せっかくの夜だ。恵さんで遊ぼう。
新幹線の中で撮影した動画も見せたい。もしそんな動画があればだが(笑)

マックさん「恵さん、ちょっとそこに立ってみて。」
恵さん「はい、これでいいですか?」
マックさん「フラグメーカーさん、僕のスマホで恵さんの動画撮ってみて。恵さんノーパンで、いまからゆっくりとスカートを自分でまくり上げるから。」
恵さん「えー、そうなんですかあ?(笑)」
マックさん「フラグメーカーさん、こういう動画とか、撮ったことある?」
フラグメーカーさん「無いです」
マックさん「楽しくない?」
フラグメーカーさん「うーん・・」

微妙みたいでした。やっぱり性癖の違いかなあ?
そのあと、おもちゃ談議になって、マックさんは、フラグメーカーさんのコラム「ドッグファイト」のコメント欄に書いた、先端が棒のように細くなっているバイブを取り出した。

フラグメーカーさん「あ、これが『クリトリスバイブC-king』ですか?!!」
マックさん「すごい、よくすらすらと言えるね」
フラグメーカーさん「ずっと気になっていたんですよ」

恵さんにクリトリス貸してもらって実体験。
フラグメーカーさん、気に入ったようでお持ち帰り。いや、恵さんじゃなくて、バイブをだけど。
フラグメーカーさんが帰ったあとは、恵さんとセックス。
畏れ多くも皇居を見下ろすテラス付きの部屋。
遠くに東京タワーも見える。
部屋の中での撮影は問題ない。
例えば、こういった入浴シーンも、本人の同意があればOKだ。

問題はテラスである。
とにかく綺麗な夜景だ。
ついつい裸で出てみたくなる(ならないか?)。
下着を付けていれば大丈夫。
しかし、下着を付けていない状態で、テラスに出たとしたら、これは公然わいせつだろうか?

はるか向こうのビルの窓から、ひょっとしたら誰かが見ているかもしれない。
念のため、下着を着ているのか着ていないのか判らないように、コラムにUPする画像にはマスクをしておこう。
このあと、テラスで全裸のまま立ちバックでセックスしたかどうかはご想像ください。

セックスを終えて、バーレスク東京の最終ショーを見に行く。
コロナでダンサーが少ないのだろうか?今一つだった。
ホテルに帰って来たのは午前2時過ぎ。
それからぐっすりと眠り、朝起きてまたセックス。
クラブラウンジで朝食をとって、タクシーで新大久保の二次元カフェに行く。
ここは面白かった。
学園祭の出し物のようなぱっとしない作りに見えるのだが、スマホで写真に撮ると、まるで落書きの中に入ったような画になる。
コーヒーとパイナップルジュースを飲みながら、恵さんと色々話をした。
とくに面白かったのは女性論。
女性には色々な面がある。同じ女性の話を二人の男性がしていて、今一つ噛み合わないことがあるのは、いわゆる「群盲象を撫でる」ということなのだろうか?
そういうマックさんの疑問に対して、

恵さん「ちょっと違う。象のほうから相手が撫でたがりそうなところを差し出す感じかな?」
マックさん「カメレオンみたいだね。男には無い感覚だなあ。男って、妻帯者のくせに疑似恋愛して女性を独占したいとか、矛盾したことは言うけど、相手に合わせてそこまで自分を変えるってことはしないからなあ」
恵さん「私も、こう見えて職場じゃ、下ネタやセクハラっぽいことは大嫌いってキャラで通ってます。信じられないでしょ?(笑)」

そのあと、歌舞伎町を抜けて20分ほど歩いて、名古屋にはない小国の民族料理のお店でランチ。
タクシーで移動して銀座へ。
タクシーの中では恵さん、いつもマックさんの膝に両脚を乗せて、ギュッとしがみついてくれる。
ある目的で、顔をマックさんの膝に埋めることもある。
これは、新幹線の中と違って、公然わいせつ罪にならない・・多分。
誰かがタクシーの後部座席を覗き込んで通報したらアウトだが、少し覗き込んだくらいでは何をしているのか判らないだろう。
銀座の歩行者天国をぶらぶらして、マックさんの仕事の打ち合わせまでの時間まで、大道芸人を見たり、ちょっとしたバッグを見つくろってあげたり、お洒落なお菓子屋さんでお土産を買ったりした。
幸せだなあ。
「週末デート」の「し」ではなく、「幸せデート」の「し」でも、このコラムの表題良かったかな。
恵さんにとっても、これまでの人生で、いちばん幸せなデートだったはずだ。
会合は3時間ほどかかる。

マックさん「先に帰ってもいいよ」
恵さん「はい、わかりました」
しばらくして、
マックさん「やっぱり一緒に帰る?」
恵さん「はい、マックさんがご迷惑でなければ一緒に帰りたいです。3時間くらい平気です。どこかで待っています」

帰りの新幹線では、エッチな遊びもせず。ただお互い頭をくっつけ合って、手を繋いだまま、少し寝た。
本当にあっという間に名古屋に着いた。
そして二日経ち、これを書いている今日のお昼は、ジオラマ部屋ではなくて、恵さんのアパートに行ってきた。
恵さんのベッドでセックス。
帰りは、恵さんの運転するバイクで会社まで送ってもらった。
マックさん、バイクの後ろに乗ったのは初めてである。
最初は恵さんの腰につかまっていたが、途中から胸を鷲掴みにすることにした。
これまた幸せな時間。
恵さん好き♡

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