恋愛ワクチン第九十話 パンストの破り方(前編)

パンスト破ったことありますか?
今日はパンストの破り方でいろいろ分かるってお話です。
そもそもの発端は、夢ちゃんっていう大学卒業したばかりの娘でした。
夢ちゃん、妹との二人姉妹なんですが、昔からお兄ちゃんという存在に憧れていた。
普通の憧れではなく、お兄ちゃんに犯して欲しいっていう、そっちの方です。
一人エッチのオカズはだいたいその手の二次元物。
夢ちゃん、見た目はほんと清楚な顔立ちしてるんですよ。
マックさんは夢ちゃんの密かな願望を叶えてあげようと思った。面白そうだから。
といっても、マックさんがお兄ちゃんを演じるには、年があまりに離れて過ぎる。
行きつけのハプニングバーに、比較的客層の若いお店があって、20代や30代の男子が集まっている。
そこに連れて行って、マックさんが仕切って「お兄ちゃんごっこ」をして遊ぼうという趣向だ。
夢ちゃんは、デートの時にあまり話さない。
口数が少なくて、とても大人しい。
学生時代に少しアイドルをやっていたくらいだし、重ねて書くが、本当に清楚な顔立ちだ。
ちょっと独特なコミュニケーションの取り方をする系で、何と言ったら良いのだろう?「言葉が通じない」。
マックさんは弁舌に自信がある。
コラムや質問箱読んでくださっている方はお分かりと思うが、魔法使いならぬ言葉使いである。
「言葉が通じる」女性であれば、容易く心に忍び込み、琴線に触れて上手に愛撫出来る自信がある。
ところが夢ちゃんにはこれが効かない。
「言葉を信用していない」とも違う、「コミュニケーションに言葉を使わないタイプ」である。
とくに体を摺り寄せてベタベタしてくるわけでは無い。
いわゆる雑談みたいな会話が成り立たないのだが、噛み合わないでもなく、決して気まずくもならない。
人間同士って、別にしゃべらなくても、仲良く出来るものなんだなあ、って感心する。
猫と仲良くするのに会話は要らないのに似ている。
まとめると、夢ちゃんは物静かで清楚系な見た目で、元アイドルで容姿はもちろん良く(ユニバのクラスはプラチナ)、あまりおしゃべりはしないけど怒ってるわけでもない、っていうそんな感じの娘だ。
以上、夢ちゃんのプロファイリングである。イメージ出来たでしょうか?
物静かではあるが、好き嫌いはわりとはっきりしているようで、決して「断れない」系女子ではない。
混浴温泉に誘ったら、最初はちょっと恥ずかしがっていた。
タオルを巻いて隅っこで顔を赤らめていたが、二回目誘ったら意外とOKだった。
三回目のときには、居合わせた常連の男性客がいる中で、立ち上がって股間を隠さずに顔だけ手で覆った状態で撮影もさせてくれた。
その一方でエッチにはちょっとこだわりがある。
「唾ローション」が駄目らしい。
マックさんは時間的に急ぐ時や女性が濡れにくいときに、痛くないようにと唾液をあそこに付けて挿入する癖があったのだが、これ嫌がる娘いるんだと知って、以後しなくなった。
そういうことははっきりと言う娘である。
だから断れない系女子ではない。ということは混浴温泉も嫌では無いのだろう。
元アイドルの娘にあるあるな話で、注目されるのは決して嫌いじゃないみたい。
さてそれでハプニングバーに行く話でした。
当日はドンキで女子高生っぽいコスプレを買って、着替えさせて入店した。
身分証が無ければ、夢ちゃん現役女子高生で通るだろう。
バーに居合わせた数人の男女が夢ちゃんを見て「えっ?」「大丈夫?」と呟く。
夢ちゃんは初めてのお店なので、緊張してマックさんに寄り添っている。
普段からあまりしゃべらない娘だ。顔を赤くするばかりで、余計に無口である。
マックさんが代弁する。
「この娘、女きょうだいしかいなくて、お兄ちゃんに犯されるっていうのが願望らしいんだ。それで、僕じゃ役不足だから、誰か若い男性に協力してもらって、お兄ちゃん役してもらおうと思って連れてきたのさ。夢ちゃん、どのお兄ちゃんがいい?」
夢ちゃんは顔を赤くしながら、マックさんに耳打ちする。右から二番目と四番目の男性が気に入ったらしい。へえ、そうなのか。さっぱりしたイケメン風よりも、ちょっと沖縄風の濃い顔が好きなんだね。
「君と君、夢ちゃんご指名なんだけど、協力してもらっていいかな?」
「本当ですか?もちろんいいっすよ。」
「まだよく呑み込めてないんですけど、俺らどうすればいいんでしょうか?」
「夢ちゃんがこれから隣のヤリ部屋で、学校から帰って一人エッチしてるって設定でいこう。そこに君たちが入っていく。『夢、お前何やってるんだ?!』と言って、そのまま押し倒す、そんな感じのプレイをして欲しい」
「了解です」
二人が順に、背の低い方が次男、高い方が長男っていうことにして、一人エッチしている夢ちゃんへと向かう。
最初に次男が押し倒していちゃいちゃしている最中に、長男が「お前ら何やってるんだ?!」と乱入して3Pに持ち込み、お口とマ●コをサンドイッチで責める。
マックさんと他のお客さんは、これを鑑賞した。
ちょっとした演劇である。
夢ちゃんいたく気に入ってくれたようで、その後も通って通算4回やった。
男性にも演技力の差があって、上手な人は本当に上手です。下手なAV男優より迫真感がある。
三回目のときは、マックさん入れて男性が6人になった。マックさんもどさくさに紛れて何番目かのお兄ちゃん役で頑張った。
「6人兄弟ってことは、これ『おそ松さんごっこ』だね」
ここ笑うとこです(笑)。
しかし6人プレイはちょっと大変だったので、次はやっぱり2人くらいに絞ろうっかって夢ちゃんと相談して、それとは別に「夢ちゃんほかにやってみたいプレイ何か無い?願望叶えてあげるよ」って聞いたら、
「AVでパンスト破られるのあるじゃないですか。あれ、されてみたいです」
「それいいね、じゃあ、コンビニでパンストたくさん買っていって、一人ずつ夢ちゃんのパンスト破ってもらって、破り方の上手だった人が夢ちゃんと遊べるっていうことにしようか?」
夢ちゃんはにこっと笑って頷いた。
四回目は男性が8人集まっていた。「面白い子が来る」というので、バーのマスターが声をかけてくれたのだろう。みんな目をギラギラさせている。
「今日はパンスト破り大会をします。上手に破った人が夢ちゃんと遊べます。みんなそれぞれ演出を工夫して、オリジナルな破り方考えてみてね」
長くなりそうなので、今日はここまで。続編乞うご期待。

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