恋愛ワクチン 第九十五話 裸コートで映画館・その3

前回、波留ちゃんでの映画館内撮影は、iphone14proの暗視機能では難しいことが判って断念した。
そこで暗闇での動画撮影が出来るアプリを探してみた。
理屈で考えれば、フレーレートを変えて一枚一枚の露光時間を長くしてやれば可能なはずだ。動きは少々ぎこちなくなるかもしれないが。
Midnight Video Cameraを試したらうまくいきそうだ。これを使おう。
さっそく美也ちゃんに連絡する。
マックさん「こんにちは。あれから別の娘と行って、だいたいの手ごたえが掴めたよ。夜だとおじいさんたちがいなくなるみたい。裸コートで撮影しよう。美也ちゃんいつが都合良い?」
美也ちゃん「今週金曜日なら空いてます。ただ一つ問題があって・・」
マックさん「何?」
美也ちゃん「私、ロングコート持ってないんですよ。スカートにノーパンでもいいですか?」
スカートで前をたくし上げるでも、良いっちゃあ良いのだが、やっぱり全裸で歩かせたい。迫力が違う。
マックさん「それなら、ロングコート買ってあげるよ」
美也ちゃん「本当ですか?じゃあ頑張ります!」
もう一つ問題がある。
美也ちゃんが裸で歩いてマックさんが撮影するとなると、美也ちゃんとマックさんとの間に距離が出来る。
変な奴が近寄って来ても、すぐにはガード出来ない。
それでパパ活仲間の友人を一人誘って付いて来てもらうことにした。
彼が付き添ってガードしながら、美也ちゃんが映画館最後方の壁際を向こうから入口まで全裸で歩いてくる。それを入り口でスマホを構えたマックさんが撮影する。
こう書いているだけで興奮してくるのだが、性癖なんだろうな。
性癖に理由なんて無い。どうしてそれが楽しいのか、解らない人にはさっぱり解らないことだろう。
だけど、理解できないからと言って、眉をひそめるのは止めてね。
これ読んでいる方は、交際クラブで活動しているでしょう。それ自体が世間の多くの人たちにしてみれば、眉をひそめる対象だってことを思い出してください。
さて、男二人と女一人で車に乗って、映画館前の駐車場に到着した。
マックさん「じゃあ美也ちゃん、ここで裸コートに着替えてくれる?」
美也ちゃん「車の中でですか?」
マックさん「そうだよ。だって館内じゃ着替えられないじゃん」
美也ちゃんは後部座席で服を脱ぎ始めた。せっかくだからこれも動画に撮っておこう。「裸コートで映画館」と題したドキュメンタリーが出来上がりそうだ。
着替えた美也ちゃんの手をとって車外へと誘う。
マックさん「じゃあ美也ちゃん、まずは慣れるために練習しよう。映画館の前から僕のいる方に向かって歩いてきてごらん。途中から前を開いて、胸とあそこがよく見えるようにしてね」
美也ちゃんはこっくりと頷いて従う。コートの前もしっかりと左右に開くことが出来て、良い画が撮れた。滑り出しは好調だ。
3人で映画館に入る。
意外に人が多い。先回、波留ちゃんときたときは、平日の夜だったので少なめだったのだが、金曜日の今日は20人くらいいる。
10人くらいが一斉にこちらを見た。こんな20代前半の清楚な顔立ちの娘が来るなんて珍しいのだろう。
マックさん「美也ちゃん、大丈夫だよ。彼(友人)がガードしてくれるからね。向こう側の壁まで行って、コートを彼に預けて、裸でこちらまで歩いておいで。僕は入り口で撮影しているから」
友人に連れられて美也ちゃんは恥ずかしそうに少しうつむきながら向こう側へと歩いて行った。
席に座っていた男たちが気が付いたようだ。立ち上がって少しずつ近寄ってくる。
マックさんは緊張した。
例えて言うと、野宿していたらオオカミに囲まれて、そのオオカミが少しずつにじりよってくるような感じ。
本気で襲ってくることは無いだろう。もしおかしなことになったら、館主のおじさんも制止しに出て来るはずだし。
しかし男たちは皆一様に目をギラギラさせている。先日いきなり美也ちゃんのお尻を触ってきたあの男性と同じ目である。
マックさんが緊張するくらいだから、美也ちゃんはさぞかし怖いことだろう。
案の定、美也ちゃんはコートを脱ぐことが出来ずにいる。友人が困った顔をしてこちらを見る。
ギラギラした目の男たちは、オオカミの群れのように少しずつ距離を詰めてくる。様子を窺っているようだ。
マックさんは美也ちゃんに駆け寄った。
マックさん「美也ちゃん、もういいよ。ちょっと怖かったね。よく頑張った。今日はこれくらいにしようか」
美也ちゃんは頬を上気させて、マックさんの胸に顔を埋めるように抱きついて来た。
マックさん「じゃあ、上で少し休もうか?」
美也ちゃん頷く。
階段を上がって、誰もいない休憩スペースのベンチに三人並んで座った。
マックさん「いやあ、金曜の夜って人が多いね。この間来た時は、これほどはいなかったけどなあ」
美也ちゃん「みんながこちらを見るので、すごく緊張しました」
マックさん「見られてどうだった?怖かった?」
美也ちゃん「少し・・でも、マックさんがいるから」
マックさん「それなら良かった。でも、みんなの視線を感じて、ちょっとだけ嬉しかったでしょ?」
美也ちゃん「・・はい」
妖しく微笑みながら美也ちゃんは答えた。
やっぱり。この娘そういう素質があると思った。混浴温泉に連れて行ったときも、最初は恥ずかしがっていたけど、慣れてきたら見られるのを楽しんでいる様子だったし。
そんな会話をしていたら、一人、また一人と男たちが二階へと上がってきた。
さっきのオオカミさんたちだ。
総勢6、7人はいるだろうか。
休憩スペースなので照明は明るいが、目のギラつきは変わっていない。そして皆黙って間隔を空けて立ったままこちらを注視している。
取り囲まれちゃったよ。
美也ちゃん、白くて可愛らしいコートの中は全裸だ。
どうなる?美也ちゃん。
To be continued.

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