恋愛ワクチン 第三十話 レモンなデート

「レモンさんは、なんでハンドルネームをレモンにしたの?」

「レモンスカッシュのレモンなんです・・Jasmineさんみたいに特別な意味が無くてごめんなさい。恥ずかしいです」


コメント欄の文章そのまま、とてもシンプルで素直な性格の子だ。

ホテル最上階のバーラウンジで食事をしながら、マックさんは一番気になっていたことを思い切って尋ねた。

「コメント欄でさ、『お会いした時に確認したいことがあります』って書いていたけど、あれは何かな?」

「実は・・先日ふと気が向いてブラジリアンワックスのお店に行って脱毛したんです。少し生えかけてきたのでチクチク痛いかもしれないので、大丈夫かなと心配になって・・」

マックさんは安堵した。

「そうだったの。僕はてっきりお手当交渉かと思ったよ。遠方呼び寄せたのは僕だし、コラムライターのマックさんの面子があるから、断ることは出来ない。少しふっかけられるのかと覚悟してたんだ」

「そんな、とんでもない(笑)」

「女の子には全員定額で〇なんだけど、大丈夫?」

「もちろんです。もっと若くて綺麗な子いっぱいいるでしょうに、私なんかで本当にいいんですか?」


レモンさんは三十才をちょっと超えている。

小顔で清楚な美人だ。

Jasmineさんもそうだったが、感じの良い女性と言うのは、謙遜ではなく、天然で自己評価が実際よりちょっとだけ低い。

ちょっとだけというところが肝心で、あまり自己評価が低すぎると病的で不安になるし、実際より高いと、これは本当に鼻持ちならない。

交換したラインの名前を見て、マックさんは驚いた。

「これって・・ひょっとして本名そのままじゃないの?」

「あ、そうなんです。普通はやっぱり変えますよね?」

下の名前だけを使う子はいるが、漢字でフルネームというのは初めて見た。

なんて天真爛漫なんだろう。

マックさんは、リアルジャスミンというか、ハーフで彫りの深い、中近東の女性っぽい子と同伴で来た。

この子との3Pが今日の企画だ。

折しも、アラジンの実写版の公開に合わせて、9時からテレビでアニメのアラジンの放映がある。

ホテルのベッドで左右に裸の女性を抱きながらテレビを観て、アラブの王様気分に浸ってやろう。

さて、その後部屋に移動して、無事楽しいひと時を過ごし、最後は本日のゲストであるレモンさんでフィニッシュした。

三人がベッドの上で三角形につながって股間を舐め合うといったシチュエーションが新しかった。ちょっと窮屈だったけど。

10時になって、リアルジャスミンさんは帰っていった。

「レモンさんはいつも何時くらいに寝るの?」

「うーん、12時か1時かなあ」

「まだ少し時間があるね。マジックミラー号(もどき)乗ろうか?」

「いいんですか?嬉しいです」

「じゃあ、服着て出かけよう」

「はい」


雨が少し降っている。

いつもより人通りは少ないが、雨の夜の街は綺麗に見える。

タクシーでトラックのある駐車場まで移動して、マジックミラー号(もどき)に乗り換えた。

繁華街のお気に入りスポットでトラックを停めて、二人で荷物室に移動。

ソファに座ってレモンさんを抱き寄せながら、街行く人を眺めて、異次元気分に浸る。

慣れてきたところで、レモンさんをまず下着姿に、ついで全裸にした。

窓際に立たせて、記念撮影。

フラッシュをたいてはいけない。マジックミラーというのは、暗い方から明るい方が見えるので、荷物室で明りをつけると外から見えてしまう。

楽しんだ後で、トラックを駐車場に戻し、再びタクシーを拾ってホテルに戻った。

タクシーの後部座席で、変哲のない話をしながら、レモンさんのスカートに手を入れて、パンティーを下ろした。

腰を少し浮かせて協力してくれる。

足首から抜いてマックさんの鞄にしまった。

「没収されちゃった・・」


没収


良い言葉を使ってくれる。

レモンさん、ほんとに素直で良いなあ。

Jasmineさんと同系、二人とも断れない女子だ。

狼の大好物である。

ホテルに着いてタクシーを降りて、レモンさんの腰に手を回して引き寄せながら、エレベーターに乗った。

ノーパンのスカートをまくり上げたいが、ここはそういうホテルではない。我慢我慢。

部屋で再び挿入。

レモンさんの膣がまた気持ち良い。

膣のどこかが一か所、ゴム輪で絞めてあるような感じの引っ掛かりがあると言ったら、解る人には解ると思う。

そしてレモンさん、気持ちよくなってくると、痙攣が始まる。

両脚が小刻みに震える。


ぴくぴくレモンさん。


Jasmineさんは美しいカナリヤ声だったが、レモンさんは痙攣系の女性でした。

いや美味しかった、ご馳走様でした。
 

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