恋愛ワクチン 第三十二話 ワインなデート

マックさんはコラムにコメントを寄せてくれたNovemberさんとデートした。

これでコメント欄に登場する三人の女性全員とお会いしたことになる。

皆さんコメントの文章そのままの人となりで、違和感がまったく無い。

見た目は、これは本当に正直な気持ちでお世辞抜きなのだが、三人ともお綺麗である。

そこは想定外だった。

ひょっとしたら、コメント欄でのやりとりで親近感が生じて、贔屓目になっているのかもしれないが。

しかし、そんなことはどうでもよい。

自分から見える景色だけが、自分にとっての真実なのだ。

もしも「女性が綺麗に見える薬」があったら、マックさんはザルディア(勃起薬)とともに、毎日服用することだろう。


さて、以下デートの実録である。


マックさんは新幹線出口でNovemberさんを探した。

アルバムで見ているので彼女の顔は判っている。

少し離れたところで立っているすらっとした西洋人顔の女性を見つけた。

Novemberさんに違いない。

待ち合わせ時間までまだ10分ほどあるので、電話をかけずに待っているのだろう。

マックさんから声をかける。

Novemberさん、笑顔を作ろうとするが、不安げな様子が隠せない。

よほど緊張しているのだろうな。

まずはリラックスさせなければ。

外で待ってもらっているウィンさんの車に向かって歩きながら、明るく話を盛り上げる。

そこからは、先回のコラム「第三十一話、妄想」で書いた通りのシナリオだ。

マジックミラー号(もどき)で、公園に移動して、荷物室のソファに並んで座り、Novemberさんのこれまでの人生経験を聞いて「なるほど」とか「それは大変だったね」とか相槌を打つ。

小雨が降っていて人通りは少ない。

ちょっと想定外だったのは、暗くなってきて、用意したワインやチーズ、アナグマの煮込みなどがはっきりと見えないことだ。

「闇鍋のようですね」とはNovemberさんの評である。


一時間半ほど語り合っただろうか。

レストランと違って、周りに誰もいないので、いくらでも突っ込んだ話が出来る。

スマホに保存していたJasmineさんのカナリア声を聴かせたり、肩を引きよせて服の上からやさしく愛撫したり。

心が十分ほぐれたところで、ホテルに移動。

と、その前に、ふとした会話の弾みで、ハプニングバーを覗くことになった。

話が長くなってしまうので、はしょって書くが、ハプバーでNovemberさんに初挿入した。

学校制服がブレザーで、セーラー服着たことが無いそうなので、無理やり着せて、ついでに拘束具も付けた。

拘束具を付けた状態で、男性が拘束具と女性との間に潜り込んで挿入すると、女性は両手首を男性の背中で繋がれた形となり逃れられない。

強制的に抱き付かせている格好になる。

さらに、開脚した状態で、両足首を繋ぐ棒が男性の尻を押すので、女性がのけぞったり足を動かそうとしたりするたびに、ペニスが膣奥へと押し込まれる。

Novemberさんは、気持ちよくなるとのけぞるタイプなので、拘束具エッチに向いている。

ついでに首も絞めてみた。

そういえば首絞めの感想を聞いていない・・どうだったのだろう?


頭側は鏡張りだ。

そこに映った鏡像が綺麗だったので、スマホで嵌め撮り記念撮影。

その写真を、休憩したときにNovemberさんの許可を得たうえで、ノートルダムさん、Jasmineさん、レモンさんにラインで一斉送信した。

今晩デートです、と予告しておいたのもあって、皆さん即座に既読。

さすがです。

ノートルダムさんからは「頑張って」という激励のスタンプが来た。

ありがとう、兄弟。

さて、ハプバーからラブホに移動。

いよいよ今回のテーマのワイン風呂である。

前日までに、ほかの女の子二人で試して、マックさん流の楽しみ方を編み出した。


ポイント1
ワインは、甘口の赤が良い。



辛口だと、舐めたときに、お肉を食べたくなってしまう。

まあ、これは好みかも。

それから、ワイン風呂というと、お湯にワインを注ぎ入れると思うだろうが、実際マックさんもそうしてみたのだが、これだと単なる薬用風呂になってしまう。

健康には良さそうだが、そういう目的ではない。

いろいろ試した結果、お湯を入れた浴槽で二人立ち上がって、胸から下にワインをかけ合って、そのあと舐め合うというのに落ち着いた。

このとき、ワインが冷えていると刺激が強すぎる。


なので、浴槽にお湯を張るときに、ワインをボトルごと沈めておくと良い。
これがポイント2。



ちなみに、女の子をまんぐり返しにして、膣の中にトクトクとワインを注ぎ込んでみるというのも試みたが、これは粘膜からアルコールが吸収されて酔いが早くなってしまうので、おすすめできない。

膣に注いだワインは、吸っても簡単には出てこないので、後で出てきてシーツを汚してしまう心配もある。


ポイント3
クリームチーズも用意しておくと良い。



ただし、固形物なので、大量に使って排水管が詰まるといけないので、少量にとどめること。

これを互いの乳首や性器に塗る。

そして、再び赤ワインをかけて舐め合う。

女性器の味はチーズと相性が良い。

もともと、似た系統の味だ。

ここに赤ワインの風味が加わると絶妙。

なんだか、お料理レシピのようになってきた。

秋のワイン会、一次会と二次会に分けて、二次会は「裏ワイン会」にしてもよいかもしれない。

それまでに、他のレシピもいろいろ研究しておこう。


さて、Novemberさん、そのあとは普通にエッチ。

普通と言っても、マックさん持参の首輪・手鎖とアイマスクはしっかり装着されてはいるが。

しっかりと耕して種付け(射精)も済ませて、夜も更けたのでお休みなさい。

するとNovemberさん、マックさんにぴったりと寄り添って来る。

頬をすり寄せ、体もしっかり密着。

安らかで満足げな表情である。

終わった後しっかり密着していたい人なんですね。

カナリアJasmineさん、ぴくぴくレモンさんに続いて、Novemberさんは寄り添いNovemberさんでした。

おしまい。
 

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