【熟女会員のホンネ2】セックスはウェルカム、でも性病はノーサンキュー

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大人の関係を心から楽しむためには、セックスが安全であることは大前提だと思う。安全なセックスとは何か。ひとそれぞれ価値観に違いがあると思うが、私は性感染症に罹らないことを重要視したい。性感染症は、私の人生もお相手の人生も狂わせる。

 

ユニバース倶楽部に入会する前、私は保健所の性感染症検査を受けた。もし自分が感染していたら入会は止めようと思っていた。自分も罹りたくないが、他人に感染させるのはもっとイヤだった。

 

「性感染症をバラまいてはいけない」と強く思うようになったのは、ある経験が元になっている。

過去、性器クラミジア感染症にかかったことがある。性感染症は怖いと思っていたし、多少の知識もあった。でも、他人事。自分だけは性病に罹らないと思っていた。当時の私は、裸になり、いざ挿入というときに「ゴム?ごめん、持ってない」と言われても上手く断れず、「俺、病気持ってないから大丈夫だよ!」という言葉を鵜吞みにしていた。性感染症への恐怖よりも、目の前の誘惑が勝っていた。そしていつの間にかクラミジアを発症していた。

クラミジアの経験はとてもつらかった。性器からの不正出血と下腹部痛にしばらく悩まされたのだ。月経とは明らかに違う、独特の臭いも不快だった。それよりも、誰からうつったのか全く分からないことが何より情けなかった。実は、潜伏期間と考えられる時期に3人の男性とコンドームなしのセックスをしていた。そのうちの誰かであることは間違いないが、誰なのかさっぱり分からない。3人のうちの1人、A氏にクラミジアに罹ったことを説明し、検査を受けてもらったところ、彼も陽性だった。別の人から貰ったものを私がA氏にうつしたのか、A氏がどこかで貰ってきたものを私にうつしたのか…。これを機にA氏との関係がギクシャクし始め、結局待っていたのは別れだった。そして残りの2人はどうなったかというと、発症したときには既に関係は切れていた。だから、「2人に言うべきかどうか」さんざん悩んだ挙句、結局知らせる勇気は出なかった。時間が経った今でも申し訳ない気持ちでいっぱいである。八方美人で流されやすいお人よしの性格が災いし、結局他人にも迷惑をかけた。

SEX

性感染症を他人にバラまいてはいけない。人として。

クラミジアに感染していたということは、別の性感染症に感染している可能性もある。交際クラブに入る前に、とにかく性感染症の検査を受けなければと思った。市区名と「STD※1」という単語を入力してインターネットを検索。検査したい項目は、HIV、梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎。保健所であれば無料で(一部検査有料の場合もある)、受けられる。匿名だし、全国どこの保健所でも良い。会場へのアクセスと検査方法と検査日時を考慮し、1つの保健所を選んで検査を受けることにした。

検査当日、保健所内で採血の順番を待っていると、一枚のポスターに目が留まった。 「梅毒急増しています」

そ、そうなんだ?もしかしたら、流行りの梅毒に罹っているかもしれない。まさかHIVも?保健師からの指導を聞きながらこれまでの行動を省みた。

暗い気持ちのまま数週間が過ぎ、検査結果を聞きにもう一度同じ保健所に出向いた。恐る恐る保健師が取り出した用紙に目をやると、検査項目の横に書いてある文字はすべて「陰性」だった。HIV、梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎のどれにも感染していなかった。口をついて出た言葉は「良かったー!ほんと良かった!」だった。保健師も驚くほど飛び上がって喜んだのは、危ない橋を渡ってきた自覚があるからだ。何があってもおかしくなかった。私は、単にラッキーだっただけと言わざるを得ない。そう考えて、これからは私が感染しないために、私が他の人に感染させないために、何か対策を取る必要があるだろうと思った。「コンドームを必ず装着してもらう」「生でのオーラルセックスはしない」この2つは絶対に守ることにした。100%の対策ではないものの、かなりの高確率で予防できると保健師から聞いた。本来なら、「不特定多数の人とセックスしない」というのが原則だとも言っていたが…。そこはごめんなさい。

さて、性感染症に感染していないことが分かり、嬉々としてユニバース俱楽部に入会したわけだが、それでもちょっと気になっていることがあった。それは保健所に貼ってあった「梅毒急増しています」のポスター。

改めて、厚生労働省が発表している統計「性感染症報告数※2」を検索してみた。ここで注意が必要なのは、これはあくまでも「報告数」であって、病院や保健所を受診していない人が一定数存在すると考えると、日本全国の性感染症患者の真の数を示している訳ではないと考えたほうがよさそうであること。

しかし、この報告書のすごいところは、いろんな角度からデータを眺められることだと思う。取り扱っている性感染症は5つで、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染、尖圭コンジローマ、梅毒。属性の分け方は、感染症別の年次推移、性別、年齢となっていて、これらがクロス集計されている。

まずは5つの性感染症の「総数」を概観。平成17年と平成27年の報告数を比較してみる。・淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染、尖圭コンジローマは10年間ですべて減少。一方で、梅毒は増加している。

・クラミジア
平成17年35,057件
平成27年24,450件
・梅毒
平成17年543件
平成27年は2,690件

次に、細かく年齢別データを見てみると驚くことがあった。「総数」だけで考えると梅毒を除く4つの感染症報告数はすべて減少しているので、「今後はもっと減っていく。ちょっと安心」と思っていた。しかし、これらを年齢で分けてみると、40歳以上では10年前より増加または横ばいの傾向が見える。つまり、全体数だけ見れば減少している一方で、減少化に成功していない層があるということだ。クラミジアに限って言うと、全体では1万件以上の減少を認めているのに、40~45歳の層では微増している。

・クラミジア(40~45歳)
平成17年1,007件
平成27年1,075件
 

40代以上の人々の性生活が10年前より活発になったのか、それとも昔より無防備になったのか、はたまた私の推測の及ばぬ範囲で何かしらの変化が起きているのか。原因の分析については、だれも素人の意見を聞きたくないと思うのでコメントは差し控えたい。
 

さて、これらの経験を踏まえて、ユニバース倶楽部に1つ提案したいことがある。突拍子もないお願いだとはわかっているが、入会基準に、「性感染症の検査を受けていること」を加えて欲しい。男性会員も女性会員も。今日も多くの大人の交際が、ユニバース倶楽部を介して発生していることだろう。交際クラブが積極的に性感染症の拡大防止に取り組むというのは、社会的にも稀で重要な取り組みだと思う。やっぱり突拍子もないお願いだろうか?
 

もし検査を受けてみて性感染症が見つかったとしたら、まず治療することが最優先。そして、ここからは個人的なので賛否両論あるだろうが、私は「性感染症を持っていても性交渉はしても良い」と思う。ただし、自分はどの感染症を持っていて、お相手に感染させないためにはどのような行動を取ればよいかを各自が十分に自覚していることが重要である。すべての人が、相手も自分も守りながら存分にセックスを楽しめば良いと思うのだ。例えHIVキャリアであったとしても。

 

※1)Sexually Transmitted Diseasesの略 ※2)http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

 

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