動作によって女心を読む法 (2)

 ■ 女が男の神経を逆なでするようなことをするとき

女性は、たとえ愛されているとわかっていても、それをはっきりした言葉なり行為なりの形で示してもらいたいと願うものです。男性のひそかな思いやりよりも、「愛しているよ」という一言を望む女性が多いのもそのためです。

ところが男性にはこうした女性の心性が理解しにくいらしく、遊びなれたプレイボーイならいざ知らず、ふつうの男は「愛しているよ」などというキザなセリフはなかなか口にできないものです。

そこで女性は、好きな男性の前で、わざと他の男と親しげな様子を見せつけたり、男が困るとわかっていることをやったりするわけです。しかも、突如としてこうした行動や行為に走ることがります。

こんなときに、「他に恋人ができたんなら別れるのに都合がいい」とか「こんなにオレを困らすのは、もう愛していないからだろう」などと早合点するのは、女心の機微を知らない朴念仁(ぼくねんじん)であるというべきです。

じつは、彼女はこうした態度をとることによって、好意を抱いている相手に嫉妬心を起こさせ男の心をふたたびひきつけようと試みているわけです。つまり、こうした行為は、相手の愛情を確認したいという、せつないまでの女心の表現なのです。

■ 女が男からの贈り物を拒むとき

ある男が、好意を感じる女性がいて、彼女にその気持を伝えたいと、プレゼントを用意した。ところが、彼女はその好意を無にしてプレゼントを断わった。こんなとき、あなたなら、彼女はまったく自分に関心がないと思って諦めるだろうか。

けっしてその必要はないのです。贈り物には、たしかにそれをもらった側の心に借りを感じさせる作用がある。 一度受け取るとつぎにはデートに応じなくてはならなくなる。

二度、三度と重なると、しだいにエスカレートし単なるデートではすまなくなる。賢明な女性なら、最初のプレゼントを受け取るまえに、当然ここまで考えるだろうと思います。

だから、かりにある程度の好意は感じていても、あるいはそうした物品の授受のないつき合いはあったとしても、最初のプレゼントには慎重にならざるをえないのです。

そして、何度ものプレゼントの申し出を受けながら、はたしてこの人は自分が借りを感じていい相手なのか、またその借りを返していくにふさわしい相手なのかを見きわめようとするわけです。

一回断わって相手が諦めるようなら、その気持もそれほどのものではなかったということにもなろうし、とことんいやな相手なら何回贈られても断わり続けるだろうと思います。

つまり、贈り物を拒む女は、それによって男の心をはかろうとしていることがあるのです。

■ 女が同性同士のおしゃべりから遠ざかるようになったとき

”女三人寄ればかしましい”といわれるほど、女のおしゃべり好きは古今東西変わらないようですが、彼女たちのおしゃべりにも、ちゃんとした機能とルールがあるようです。

まず話題の中心は、やはり、男の話、買い物や食べ物のこと、同僚の悪口といったものが主なものが多いようです。こうしてペチャクチャやることは、彼女たちにとっては第一に言うまでもなくウサ晴らの娯楽としての役目を果たしています。

第二には情報交換の場を提供している。社内の誰と誰はできてるらしいとか、どの男性社員は女たらしだから誘いにのってはいけないとか、あるいはどこのラーメンがおいしい、どこのデパートでバーゲンをやってるといったたぐいのものです。

そして、第三の機能としては、彼女たちの結束を固めるのにおおいに役立っている。彼女たちのおしゃべりのグループは、未婚者は未婚者同士、既婚者は既婚者同士というように立場を同じくする者で集まっているのが特徴のようです。

そして、そのグループの中では、互いに出し抜いてはならないというのが暗黙のルールになっているのです。いままで、こうしたおしゃべりグループの熱心な一員であった女性が、突然何の理由もなく、熱が醒めたようにグループから遠ざかって、昼休みなど、ポツンとひとり離れて過ごすようにな ったら、彼女には恋人ができた可能性があるのではと。

彼女は恋人ができたことを、男女の仲の話に異常なほど嗅覚の働く彼女の仲間たちに感づかれることを怖れているのです。それに、恋人ができて、もはや恋人のいない女性たちのグループとは共有す仲間意識がなくなってしまったため、自然に遠ざかる結果になってしまったともいえるだろうと思います。

もともと、おしゃべりグループを成り立たせているのは、互いに相手を牽制しながら、共有する身分意識=ステータスの共通性によって強固に結び合わされた感情なわけです。

恋人ができるというステータスの変化が、彼女をしてこのグループを抜けさせる原因となったのです。こうした女性は、また、もう私はあの人たちとは違うという優越感情をもっていることが多いといえるかもしれません。

■ 男女をまじえたグループ行動を好む女

昔と違って今は、若い男女が接触する機会はたいへん多いようです。 小学校から男女共学で育ち、クラ活動やハイキングなどを通じて、すぐに親しくなるようです。

しかし、大人になってからもつねに男女をまじえたグループ行動をとりたがる女のなかには、特定の相手がいないためにやむをえずそうしている場合が意外に多いのです。

それは、一つには自分自身の気分をまぎらすためでもあるのですが、もう一つは無意識的なボーイハントなのです。食事にたとえると、特定の男をつくってつき合うことが”主食”で、グループ行動それ自体は”副食”に過ぎないわけです。

彼女たちは、グループの中に気に入った男性がいて、その男が自分に関心を示さない場合、なんとか気をひこうとしてグループにとどまっていることがあります。もしうまく気持が伝われば、二人でさっさとグループを離れるのがつねのようです。

また、とりわけ気に入った相手がいなくても、そのうち現われるかも知れない、という期待のうえにグループづき合いを続けることもあります。

いずれにしても、若い男女グループに加わっていること自体は、男性に対しての興味が高いことの証拠であと言えます。 いわばそれは、二人きりの関係に至るまでの過度期的段階だと言えるだろうと思います。

■ 女が関心のない話に熱心に聞き入るとき

数年前の選挙のとき、白いプレザーでさっそうと登場し、女性層の圧倒的な支持を得て、トップ当選した若い候補者がいました。また、女性に評判のよい、NHK「ニュースセンター9時」の!Tの人気の理由も、そのソフトな語り口調と、服装の趣味のよさだといいます。

むずかしい政治学の講義を、毎回最前列で熱心に聞き入っている女子学生を、よほど講義内容に興味があるのだろうとゼミに誘ってみると、じつは何もわかっていなくて、ただ毎回その教授の顔を眺めにくるだけだった、などという話も聞いたことがあります。

講演や演説、またテレビのニュース解説など、女性にはあまり関心がもたれないとも思えるようなものに、女性が聞きいっているのは、話の内容ではなく、じつは演説者の声、服装、容貌にひかれていることが多いという話も聞います。

講演の聴衆、テレビの視聴者というような、集団の中の一人という立場に置かれたとき、女性はその講演者やタレントを一個の鑑賞物として見ているのです。

彼女た ちは、自分がまったく関心のない話でも、その話し手に異性としての魅力を感じていれば、熱心に聞きほれることができる生き者のようです。

あなたのむつかしい専門的な仕事の話を、彼女が熱心に聞いているようであれば、彼女はあなたに大いに関心をもっていると思ってよいだろうと思います。

■ 女が涙を流すとき

私の愛人の大学准教授によれば、卒論指導などのとき、きびしく注文をつけ、何度もダメをだすと突然、しくしく泣き出す女子大生がときどきいる、という話をする人がいる。

「まあ、泣かなくても」といくらなだめても、いっこうにきき目がない。 まさに身も世もないといった状態で泣き続けるのだそうだ。

どうしたものかとしばし考えあぐねていると、ピタッと泣きやみ、「先生、どうもありがとうございました。気が晴れましたから、もう一度やりなおしてみます」などと、ケロッとして帰って行くという話をしていました。

ラジオの身上相談で知られるYCも、同じような体験をよくするといっていました。氏は、電話を通して相談を受ける場合が多いわけですが、相談者が、受話器の向こうで泣きどおしという状態になることがある。

電話だから相手の様子がわからず、YC氏のほうが恐縮していると、泣き声がピタッとやむ。やっと話をしてくれるな、と耳をすますと、「もういいんです。すみません。さっぱりしました。さようなら」と電話をきってしまうのだそうです。

突然泣きはじめて、また突然泣きやむ。 女の涙は男にとって、じつに不可解なものなのです、これもつぎのように考えれば納得がいくだろうと思います。

つまり、女の涙とは、一種のカタルシス(浄化作用)なのだと。 壁にぶつかりすっかり困惑して、その感情に耐えられなくなったとき女性は泣き出すようです。

そして、泣くことによって、緊張が解ければ、ふたたび感情のバランスを回復して「正常」に戻るというわけです。 これは、汚ないたとえなのですが、一種の感情の失禁状態のようなものなのです。

男性の涙のように、ほんとうに理性が行き詰った果てにおとずれる涙ではない。小さいころから泣くことに親しみ慣れてきた女性の巧妙な処世手段の一つとも考えられるわけです。

男は、こうした事情を知らずに、女の涙を前にして、うろたえてしまうことが多いわけですが、こういう際にはむしろ、黙ってこの感情の嵐が通り過ぎるのを待つしか手はないだろうと思われます。

■ 女が贈り物をするとき

男は、よく、好きな女にプレゼントをするわけですが、これは、中元や歳暮のように、「心をカタチであらわす」といった上品な行為ではなく、何らかの下心がある場合がよくあるようです。

つまり、女の気をひこうとする気持を示す手段なわけです。しかし、女の場合、男にプレゼントをするのは、「好かれないのではないか」という恐怖、自信のなさに裏打ちされていることが多いようです。

いかに男女関係のあり方が変化しても、男が女を「愛し」、女は「愛される」という関係は、女の意識下に根強く残っているわけです。

愛する側の男にとって、プレゼントは、積極的な攻撃の武器になるわけですが、愛される側の女にとっては、それは自信のなさを表わす指標であり、自分の魅力のなさを補強する支柱なのであるばあいがおおいのです。

私は、以前ある女性から、「彼にプレゼントをすると、いつも、『そんなことをしないでくれ。ぼくが好きなのはきみで、他に何もいらないんだ』と困ったような顔をされるのです。どうしたらいいでしょう」と相談されたことがありました。

よくよく聞いてみると、彼女には、失恋の経験が二回あり、そのうえ現在のその恋人は、いままでよりもずっと彼女には魅力的で、どうしても、その男性と結ばれたいと考えている、ということででした。

失恋の苦い経験が、彼女の自信を喪失 させているばかりでなく、彼女は、彼への強い愛情を、なんとか伝えたいというもどかしさを抱いていたのだろうとおもいます。 それが、「プレゼントのラッシュ」となったにちがいないのです。

私は、自分に自信を持つことの必要をアドバイスして、「プレゼントに託している気持を、彼と話したり、歩いたりするときに、すべて、あなた自身の声や動作で表現するようにしなさい」と言ったことを覚えています。

その後この女性は幸せな結婚生活を送っているのですが、それを見るにつけ、私は、物で愛を表現することの危険を感じないわけにはいかない思い出があります。

■ 男の顔をチラッと見て、すぐふし目になる女

「目は口ほどにものを言い」という言葉があるように、目は対象物を見るという機能のほかに、ときとして、ロ以上の表現能力を有することがあります。

したがって、単なる目の動きにも、さまざまな意味合いが含まれてくるわけです。 たとえば、女性が相手の男性をチラリと見てから目をふせることがある。

これについてアービン・ゴフマン博士は、その著書 『公共の場所における行動』の中でつぎのように言っています。 「チラリと見てから目をふせるのは”あなたを信頼する。私はあなたを恐れていない”というボディ・ランゲージです」。

しかし、この目をふせる動作も、相手の男性によってすこしずつ変化してくるのです。 相手の男性を怖がっているときは、ずっと目をふせている、いつまでもふせていることができずに、チラッと見るという。

また、チラッと見て目をふせるのですが、その”チラ”が上目づかいで、はっきりと顔を仰ぎ見るときは、女性が相手の男性を怖がらずに尊敬していることに他ならないのです。

つまり、内心では相手の顔を確かめたいわけですが、あまりみつめてははしたないという気持からなのです。ごくふつうに相手の目を見る場合は、好き嫌いには関係ない。

一種の明るいコケットリーを持って相手の目を見る女性は、意外に浮気性ではなく、楽しいいい奥さんになるようです。

■女が髪を短く切ったとき

昔から、「髪は女の生命」といわれ、洋の東西を問わず、長い豊かな髪は女性美の象徴になっています。もっとも最近では、「髪形」のほうに美容のポイントがおかれるようになり、髪の長短はあまり重視されない傾向も一部にはでてきていますが、古来の美意識はまだまだ根強いようです。

したがって、女が髪を短く切ったときは、本人の内部でよほどのことが起こったと考えてよいとおもいます。たとえば、世界の流行の最先端をつねに意識して装っているハリウッドの人気女優は、こうした美意識にはとらわれていないようにみえるますが、彼女たちでさえ髪を切って何かを決断することがあると言います。

ミア・ファローは、テレビ映画『ペイトン・プレイス』に出演していたころは長い髪を垂らした繊細な感じの女の子だった。ところがある日、突然その髪を短くしてしまった。それは、フランク・シナトラとデートをはじめた直後だったという話があります。

また、ジェーン・フォンダは、映画監督のロジェ・バディムと離婚した直後、ベトナム戦争に反対して、ウーマン・リブに賛意を表明しはじめたころに、トレード・マークの長い髪を、サリと切り落としてしまった。

このように、女が髪を切ったときは、彼女が人生の岐路に立ち、過去との訣別をしたことを他人にわかってもらいたい気持でいるのです。

それでは次回は 動作によって女心を読む法 (3)と題してのお話したいと思います。

このカテゴリーの関連記事

  • 外部ライターさん募集
  • ラブホの上野さん
  • THE SALON
  • join
  • ユニバースサポート