「ジョー、ルビコン川を渡る」の巻その2

ルビコン川を渡る=もう後戻りはできないという覚悟のもと、重大な決断や行動を起こすこと

スプマンテ2杯ですっかり出来上がったしまったジョー。

お寿司屋さんへの移動には良い頃合いになったので、タクシーで移動。
それまで話が弾んでいたのにタクシーに乗った途端沈黙が覆うということがありがちだ。

でもサクラちゃんの場合はそんなことはなくて、話題を選びながら話しかけてくれる。
ますます気に入った。程なくしてお店に到着。

お店選び

ここのお寿司屋さんは有名店ではないけれど、高級寿司屋には分類されると思う。
お値段もこのジャンルにはしてはリズナブル。変な飲み方をしなければ目が飛び出る金額にはならない。

半地下にあり、密会には相応しい(ここ重要ね)。
ところでユニバース倶楽部の諸先輩方はどんな基準でお店を選んでいらっしゃるんだろう?

特に、初セッティングの時に。ジョーの場合、紹介文を見て相手の好みからお店選びをし、オファーの時にジャンルの候補を挙げて選んで貰えるようにした。

場所は相手のNG避けつつ、ジョーにある程度土地勘のあるところを提案する。
OK の返事が来てからお店選び。

東京のお店をたくさん知っているわけではないけれど、今は「食べログ」など便利なものがあるしお店選びにはあまり困らない(点数の信憑性にはやや問題がありますが)。

問題はお店のランクというか値段。決して安い店に行きたいわけでない。

求めているのは騒がしくなく、雰囲気がよくて何より美味しいお店。
でもジョーの財力からいって予算はある程度限られる。

東京の高級寿司屋でお一人様3 万円というのは、それほどびっくりする金額ではないんだろう。
でもこの種のお店で問題なのは、飲み方によって値段が大きく変わってくることだ。

元々高いお酒が置いてある上に、それに利益が乗っているから(利益を載せるのは当然ですけど)調子に乗って飲むととんでもないことになる。
だいたい寿司屋に「獺祭なんちゃら」を置く必要があるからしら?

酒屋で買っても五合瓶で3 万以上するんですぜ、ああ、恐ろしい。
さてジョーがシブチン(ダメ◯んじゃないよ)であることがバレたところで話を戻す。

道沿いから階段を降り、店の扉を開けると先客が1組だけ。
先客とは反対側の端の席に案内された。

仲良くなれる予感

サクラちゃんには一番端の席に座ってもらった。
常連というわけではないが大将はジョーの名前と顔は一致していると思う。

「お久しぶりですね」と大将。
当然?予約をした時の名前がいつもとは違っていることには触れない。
商売人としては当たり前か。

サクラちゃんはお店を見回して「わあ〜ジョーさんって素敵なお店をご存知なんですね」とお世辞を言う。
お世辞とは分かっていても嬉しい。

ボディブローは後からきいていくる、と山中慎介も言っていたし。
ジョーの場合、既にノックダウン寸前なんですど。

飲み物のメニューを貰い、サクラちゃんに選んでもらう。

「もうちょっと、スパークリングが飲みたい」というサクラちゃんからのリクエストで、プロセッコのハームボトル注文。
本日2 度目の乾杯。と同時にお刺身も提供され始める。

カウンター席だから下世話な話はできないけれど(既に1軒目でジョーは「変態だけど、プレイは口ほどにもない」と告白してある)話す話題には事欠かない。


引き出しも多く、頭の回転の早い子だ。
ジョーがどんな答えを欲しているかあらかじめ知っているようだった。

それでいて手慣れた感じやあしらわれている感じがしないのはサクラちゃんの美点の一つだ。
素晴らしい料理とともに、お酒も進む。

サクラちゃんが賞賛の声を上げながら美味しそうに食べたり飲んだりするのを見るのはとっても嬉しい。

料理が終わりに近づく頃「今日のベストはタコ。特に吸盤が良かった」とサクラちゃん。

ジョーも同意見だ(ジョーは寿司ネタではタコが1番好き)。
食べ物の好みが合うのは特に嬉しいし、なんだか仲良くなれそうな気がする。

お寿司とお酒を堪能してすっかり満足。
サクラちゃんも喜んでくれた。

ホテルのバーへ

いろんな意味でフラフラ状態だったし、まあまあの時間にもなっていたけど、もうちょっとだけお話しがしたい。

「待ち合わせをしたホテルのバーは中々エロいバーだけど、行く?」というジョーのオファーに両手で大きくOK サインを出してくれるサクラちゃん。

こういう仕草がおじさんにはよく効くというのをご存知なんでしょうな。
でも可愛いから許す!

タクシーでホテルに移動。そして件のバーを目指す。
ここのバーはホテル内にあるにも関わらずとにかくわかりにくい。

ジョーが思うに東京のホテル内バーで一番わかりにくいんじゃないかと思う。
初めて来たとき、特に看板もないし、入口の前で躊躇したくらいだ。

その分密会の場合は使い勝手がいいのだけど。
ただし、中に入ると思いの外広くて特にバンドが入っている時などは静かな雰囲気とは言い難い。

でも今日は大丈夫。
事前に半個室となっている席をリザーブしておいたから。

入り口で名前を行ってスムーズに席へ案内された。
席に着くと早速メニューを広げるサクラちゃん。

何にしょうかメニューをめくる様子もとっても可愛い。
ひとしきり見終わるとサクラちゃんがポツリと一言。

「ここって、すごく素敵なバーですけど、値段も素敵ですねえ」
そうなのだ。確かに値段も素晴らしい。さっきみたいな飲み方をすると寿司屋での値段を簡単に凌駕する。

いつもなら例えば注文をされるたびに心穏やかでなくなるジョーであるが、今夜は特別な日。
サクラちゃんの頼みたいものを好きに注文してよ!

そしてジョーはモヒート、サクラちゃんはなんちゃらカクテルを注文。本日3 度目の乾杯。
テーブルにあるロウソクがほのかにサクラちゃんを照らす。色っぽい。

サクラちゃんは潰れたことがないほどお酒は強いということだけど、頬はほんのり赤みがかり、濡れた瞳でジョーを見つめる。

「濡れているのは、瞳だけじゃないよね」と心の中で呟くジョーであるが、もちろん口には出さない(当然か)。
それでもムーディーな雰囲気になったので、ジョー得意の(?)下ネタタイムだ。

既にジョーは「実際のプレイは口ほどにもないけど、実はど変態」という告白はしておいた。
ここではジョーが変態になるまでのあれこれを話す。

引かれるのを覚悟の告白だったけど、「キャーキャー」言いながら聞いてくれるサクラちゃん。
そして一言「ジョーさん、良かったですね、私、それなら全然大丈夫」

ホンマかいな?でも嬉しいな。

続いてサクラちゃんがこんなことを言い出す。
「ジョーさんばっかり、告白されたら悪いから、私も告白しますね」

初セッティング終了

親愛なるユニバース倶楽部の諸先輩方!
男女を問わず、人には一つや二つ他人には言えない秘密があると思いますけど、想像だにしない告白をお相手の女性からされた場合どのような対応をするのが正しいのでしょう?

ジョーの場合、気持ちの整理がうまくつかず、それでも何かリアクションを取らないといけないと思ったので、取り敢えず椅子から転げ落ちてみました(バカ)。
その後もサクラちゃんのお話は続き、ジョーは驚かされっぱなしだった。

でもサクラちゃんへの思いは募るばかりだ。
やっぱりジョーは地獄への道を歩いているらしい。

その後もサクラちゃんの話は尽きず、ジョーの方も負けずに追加の告白をしたので、もう1軒はしごすることになった。
結局解散したのは4 時過ぎ。10 時間以上サクラちゃんを拘束したことになる。

木田さん!「初回は4 時間程度まで」という倶楽部の規定はもちろん承知しております。

言い訳になりすけど、ホテルバーに到着した時、3 時間ちょっと経過で少し時間があったので、一杯だけで帰すつもりだったんです。

でもあんな告白されたら、時間の感覚が完全に飛びました。
次回からは気をつけますので。

当然ですけど、帰り際に規定の交通費の外、それなりのお礼はさせてもらいました。
ですからどうか、強制退会だけはお許しください!

タクシー乗り場でサクラちゃんを見送ったあと、すぐに彼女からラインがきた。
「ジョーさん、今日はありがとう!今日の予定は後日にずらしたから大丈夫だったよ。最初からずっと楽しかった。また東京に来る日はすぐ教えてください。ゆっくり寝てね!」

何度も文面を見直すジョー。2 度目はありそうなので、ホッとした。
エグゼティブなんちゃらの部屋に帰り、ベットに大の字になり、サクラちゃんとの会話を反芻する。

残念ながら「ゆっくり寝て」られない。

眠気覚ましにシャワーを浴び、自分でも酒臭いのがわかったので、オーデコロンを振りかける。
余計に変な匂いになったけど。こうして初のセッティングは終了した。

エグゼティブなんちゃらを予約した意味は全くなかったけど、楽しい時間だったからまあいいか。
身支度をしてフロントでチェックアウト。

得体の知れない匂いを振りまきながら、オサム君の待つ新橋を目指すジョーであった。

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